ウォーク・ザ・ライン 君につづく道

2005年アメリカ
原作者:ジョニー・キャッシュ
監督:ジェームス・マンゴールド
脚本:ジェームス・マンゴールド
出演者:ホアキン・フェニックス/リース・ウイザースプーン
       ジニファー・グッドウィン/ロバート・パトリック
       ダラス・ロバーツ/シェルビー・リン   

1944年、12才のジョニーは遊びたい盛りだったが
綿花栽培で生計を立てている貧しい家庭の
仕事を毎日手伝っていた
父親は酒に溺れたびたび暴力もふるうようになる
そんな中ジョニーの心の拠り所は兄の優しさと
ラジオから聴こえるゴスペルやカントリーミュージックだった

1950年代にロカビリーの黄金時代を築き上げた一人
カントリー・ミュージックのジョニー・キャッシュ
彼の波乱万丈な人生を描いた作品
黒い服を身にまといMan in Blackの愛称で
親しまれたジョニー・キャッシュ
私自身はあまり知識はないが
色々な人々に影響を与えた伝説の
ミュージシャンってことで名前くらいは
聞いた事がありました

貧しい生まれで人気者になり薬に溺れ立ち直る
ストーリー的にはそれほど新しいものはなくても
あたしはこの作品が大好きになってしまった
なんと言ってもホアキンの演技、いえそれ以上に
あの歌声、お腹の底に響くバリトン
彼ってあんなに歌がうまかったのね
カントリー・ミュージックと言うが
かなりロックに近くステージ上のホアキンに
惚れ惚れしました
音楽しかない彼の生き様を見事に演じきってます

そしてミュージカルを志したこともあるという
リーズ・ウィザースプーン、彼女の歌声も素晴らしい
いや歌声だけではなくこの映画における彼女の存在感
モノクロの映画に彼女だけに色がついているような
そんな錯覚すら覚える
コメディを得意とする彼女のその明るさが
シリアスなこの映画に救いと潤いを与えている
孤独で辛い少年時代を生きたジョニー・キャッシュに
とって彼女は太陽でありあこがれの存在だったことが
観ていて痛いほどよくわかる
人間って弱い生き物だけど愛すべき生き物なんだなぁ