ミスト

2007年アメリカ
原作者：スティーヴン・キング
監督：フランク・ダラボン
脚本：フランク・ダラボン 
出演者：トーマス・ジェーン/マーシャ・ゲイ・ハーデン
　　　　　ローリー・ホールデン/アンドレ・ブラウアー
　　　　　ウィリアム・サドラー/ジェフリー・デマン
　　　　　フランシス・スターンハーゲン

未曾有の嵐に見舞われたメイン州西部
翌日息子を連れてスーパーへ買い出しに出掛けた
トーマス・ジェーン演じるデヴィッド
やがて謎の濃い霧によって街は覆い尽くされ
住民はパニックに陥る
 あの『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビ
原作スティーヴン・キング監督フランク・ダラボンによる
サスペンスミステリー

スティーブン・キングというだけで観に行こうと思った作品
サスペンス・ミステリーと言うジャンルだがパニック・ホラー
の方がしっくりくる感じがするのは私だけ？

軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し
謎の霧が町を覆い尽くしていく
その霧は普通の霧じゃない、1ｍ先も見えないほどの濃い霧だ
そこへ何かを見た、連れがさらわれたという人が血だらけで駆け込んでくる
騒然となる店内・・・・
人々が閉じこもるスーパーで一人の若い母親が
家に幼い子供達を残してきたので助けてほしいと哀願する
目が合ってしまったデヴィッドだが自分も守らなければ
ならない幼い息子を連れている
母親は「みんな地獄へ落ちろ」と言う言葉を残して
濃い霧の中へ一人歩きだす・・・・
あなたならどうする？

この映画は単なるモンスター映画じゃない
まぁスティーブン・キングの作品だから想像はできたが
人間の怖さ、選択の怖さをこれでもかと言うくらい
つきつけられる・・・狭い空間で洗脳される人々・・・本当に怖い映画だ
冒頭の若い母親のくだりはラストへの伏線となっている
あの驚愕のラスト・・・

モンスターに襲われた店内で幼い息子に約束を迫られる
デヴィッド・・・確かにその約束は果たすのだが
胸を掻き毟られるような焦燥感、観た後の虚脱感
心に残るおもしろい映画ではあったが胸くそ悪くなる
映画だ・・・・夢落ちを望んだラストなんて初めてだ
2度と観たくなかったんだけど娘が観たいと言い出した
怖い映画となると好きなくせに一人では観れない娘
結局ＤＶＤで観てしまった
引き込まれる映画ではあるんだけどね