17歳の肖像

2009年/イギリス
監督：ロネ・シェルフィグ
脚本：ニック・ホーンビィ/ニック・ホーンビィ  
原作：リン・バーバー
出演：ピーター・サースガード/キャリー・マリガン
　　  ロザムンド・パイク/アルフレッド・モリーナ
　　  カーラ・セイモア/エマ・トンプソン/オリビア・ウィリアムズ


1961年ロンドン郊外に保守的な両親と暮らす16歳のジェニー
オックスフォード大学入学を目指し勉学に励んでいた
ある雨の日ジェニーはデヴィッドという大人の男性と出会う
音楽会や食事に誘われ大人の世界を教え込まれていく
彼への想いを募らせていくジェニーだが学校で噂になり・・

多感な女子高生の時期に初めて大人の男性と恋に落ちていく様子を
撮影当時22歳のキャリー・マリガンが透明感のある佇まいで
無邪気な少女から憂いのある女性までを見事に演じている
存在感溢れる瑞々しい演技で観るものを釘付けにする
最初は取り立ててどうという事はないんだけど
絶世の美女と言う訳ではないしどちらかと言えばおばちゃん顔？（笑）
だが時間が経つにつれてどんどん輝きを増してくる
女の私から見てもとってもチャーミング

恋に落ちる大人の男性にはあの曲者俳優ピーター・サースガードだ
大人であってもどこか危険なというか怪しい底の浅い男を
深い演技で魅せてくれる
観ている方は何でこんな男に騙される～～～
と歯噛みさえしたくなる（笑）
何せ両親共々丸め込んでしまうのだから

語られ尽くした感のある青春の1ページを
脇を固める魅力的な俳優達や演出で見事な秀作に仕上がっている