ココ・アヴァン・シャネル

2009年/フランス
監督：アンヌ・フォンテーヌ
脚本：アンヌ・フォンテーヌ/ カミーユ・フォンテーヌ
出演：オドレイ・トトゥ/ブノワ・ポールブールド
        アレッサンドロ・ニボラ/マリー・ジラン
　　　　エマニュエル・ドゥヴォス


世界的ファッションデザイナー「ココ・シャネル」の
生い立ち～成功を掴むまでを描いた伝記ドラマ
母親を亡くし父親に捨てられて姉と2人田舎の孤児院で
少女時代を過ごす
その後成長してからはお針子仕事をする一方で
場末のキャバレーで歌を歌い成功を夢見ていた
そんな彼女に関わる2人の男性
将校のバルサンと青年実業家カベル
女性は飾り物だった時代のパリ社交界を舞台に
飾り物では終わらないココの生き方を
オドレイ・トトゥが凛とした表情で演じている

何という強い女性なのでしょう
ずうずうしくもありしたたかで自由奔放
当時の女性のファッションはコルセットで引き締め
ひらひらふわふわ帽子は羽飾りがたっぷり
そんな社交界の中をコルセットなしのドレスや
男性用アイテムなど活動的な服装で颯爽と振舞う彼女
よく言えば個性的、悪く言えば変わり者として
周りの人々には写った事でしょう
ジャージーやボーダー、プリーツなど
彼女が確立したであろう後世のファッションが
いろいろな場面で登場していて興味深い

男に左右される事を嫌ったココだったがカベルとの
運命の出会い、彼女を襲った悲劇
浮気男を愛して一生を終わった母親の生き方を否定し
幸せそうでも愛人に甘んじる姉を哀れみ
自立した女性を目指すココ
舞台女優の友人や金持ちのパーティーなど
環境にも助けられたのでしょうか
彼女のファッションは徐々に時代に受け入れられていく