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2010年/日本
監督:李相日
原作:吉田修一
脚本:李相日/吉田修一
出演:妻夫木聡/深津絵里
   岡田将生/満島ひかり
   樹木希林/柄本明

長崎在住の祐一は博多で働く佳乃と出会い系サイトで知り合う
ある日佳乃と待ち合わせをしていたが
待ち合わせ場所で佳乃は他の男の車に乗って行ってしまう
佳乃を追いかけた祐一は福岡の三瀬峠で彼女を殺してしまう
彼女を殺してしまう祐一は本当に悪人なのか?
では被害者やそれを取り巻く人々は善人なのか?
作者吉田修一は殺伐とした現代社会に波紋を投げかける


私にしては珍しく邦画が続いてます
ただ私は派手な海猿より何よりこの映画を待ちわびていた
何故かと言うと・・・かなり前に原作を読んで
いたく感動したからに他ならない
この手の邦画はDVDで観ることはあっても
まず映画館で観ることはないんだけど
これは観たいと素直に思った
映画化されるにあたって原作者の吉田修一氏が
脚本も手がけると聞いて本当に楽しみだった

映画はビジュアル的には本に忠実
長崎の貧しい漁村も光代が出たことがないと言っていた
佐賀の国道沿いも原作のまま郷愁を誘う
妻夫木君はイメージと合わないんじゃないかと思っていた
やっぱり最初は違和感があったが
ラスト近く灯台での彼はまさしく祐一だった
朝日を浴びて微笑む彼は原作の祐一そのものじゃないだろうか

人を殺めた祐一はもちろん許されることではない
被害者の家族にも十字架を背負わせ自分の家族をも
混乱の渦の中に放り投げてしまう
そういう経験は私にはないので想像することしか
できないが一人娘を失った佳乃の父柄本明の演技には
鬼気迫るものがあった

ただただ残念なのはもし原作を読まずしてこの映画を観たら
祐一に心を寄り添わす事もなくただ暗く切ない映画としてしか
感じられなかったんじゃないだろうか・・・と言う事
働いてお金には困っていない祐一が自分を捨てた母に会うと
何故千円・2千円のお金を無心するのか・・・
ラストシーンには原作にあった祐一の言葉
「加害者は2人いらない」という言葉がどこにもみあたらなかった

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こんにちは
こんにちは、ごぶさたしております。
お元気でいらっしゃいますか?
「悪人」ご覧になったのですね。
まだ観ていませんが、私の周りでは評判が良かったです。原作もかなり売れているようですね。

いつもであれば原作を読む前に映画を楽しみたいと思うのですが、ぽぽさんのレビューを読み、原作を読んだ後に映画を観たいなと思いました。

また遊びに来ます!
更新楽しみにしています。
シーノ 2010/10/14(Thu)14:18:41 EDIT | RES
Re:こんにちは
シーノさんこんばんは^^
いつもコメントありがとうです♪
とーっても励みになります

映画はとても良い出来だったと
思いますよ~評価も高いですしね
主演2人もさることながら
脇を固める周りの方々も素晴らしかったです
私が我侭なんですw
映画は観る側の解釈で変わってしまうので・・・
それが狙いかもしれませんが・・

本がお嫌いでなければ是非1度読んでみてくださいっ
この作品は映画ではなく原作でシーノさんと
語りたいです

【2010/10/14 22:01】
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