ポセイドン

2006年アメリカ
監督：ウォルフガング・ペーターゼン
出演：ジョシュ・ルーカス/カート・ラッセル
　　　エミー・ロッサム/マイク・ヴォーゲル

大晦日の夜、北大西洋を航海中の超豪華客船
ポセイドン号が超巨大津波に遭遇する
船内は新年を祝うパーティの真っ只中
船は完全に転覆し乗客たちは
上下逆さまになった船内に閉じ込められる

海洋物が得意なウォルフガング・ペーターゼン監督
ただこの人は人物描写がイマイチなんだよな
冒頭はこの超巨大客船の全景をとらえる
これでもかと言うくらい旋回して上昇して
船全体をカメラのアングルに収める
ふとトロイのあのCGを思い出した・・・
青い空に青い海・・・とても美しい景色だ

この映画は1972年制作の
ポセイドン・アドベンチャーのリメイクだそうだ
そうあの名作ポセイドン・アドベンチャー
だがリメイクだと思っていたら大間違い
この映画はまったく別物として見た方がいい
確かにスピード感はある
始まってあっと言う間に超巨大津波に遭遇する
人物紹介も何もあったもんではない
さすがペーターゼン監督だ

まったく違うものとして見ればそれはそれでいい
腹も立たない・・・と言うかおもしろいくらいだ
ラストまで一気に突っ走る
モタモタしてたら逃げ遅れる
途中命を落とす仲間がいても感傷にふけっている暇はない
生きるか死ぬかの緊張感
確かにおもしろい・・・映画を見てる間は
ただ映画館を出て10分後には忘れた（笑）

ポセイドン・アドベンチャーを知る者としては
リメイクだなんて言って欲しくない
リメイクだとするならもっと敬意を払ってほしい
そうあのキングコングのように・・・
などと考えるのは頭の古い人間だからなのかなぁ

カート・ラッセル演じる元市長のラムジーが
昔は消防士だったと言い放った時
バック・ドラフト思い出しちゃった（笑）